卒乳や断乳はいつがいいの?断乳は子どもがかわいそう?卒乳と断乳のメリットとデメリットを徹底解析!効果と適した時期とは
子どもが一切前後になると卒乳をするべきか悩んでる方も多いでしょう。
時期も迷いますが、『卒乳』にするか『断乳』にするかでも迷ってしまいますね。
卒乳や断乳の違い。
卒乳と断乳の効果。
断乳に適した時期。
先輩ママの断乳と卒乳のリアルな体験談をご紹介します。
- 断乳と卒乳って違うの?
- 断乳のメリット、デメリット
- 卒乳のメリット、デメリット
- 断乳の時期や目安
- 断乳方法と断乳体験談
- 断乳をして思ったこと
- 断乳は家族のサポートも大事
- 断乳に失敗したら3ヶ月は期間をあけよう
- 卒乳体験談
- 断乳と卒乳は年齢ではなく、子供の精神状態で決める
- 断乳後に意識したいこと
- まとめ
断乳と卒乳って違うの?
卒乳=断乳のていで書かれてる記事もありますが、結果は一緒でも内容はぜんぜん違います。
卒乳とは
卒乳は赤ちゃんの意思で、お乳を飲まなくなることです。
お乳を卒業することから卒乳といわれています。
断乳とは
赤ちゃんがまだ母乳を欲してるのに、授乳をやめることです。
赤ちゃんの意思ではなく、大人の意思や都合で授乳をやめることです。
結果的には、母乳を飲まなくなるというのは同じですが、赤ちゃんの意思で飲まなくなるのか、親の意思で飲ませなくなるのかという違いがあります。
断乳のメリット、デメリット
断乳のメリット
朝までぐっすり眠るようになる
授乳してると、夜に何度か起きて授乳しなくてはいけません。
赤ちゃんが夜、何度か起きてお乳を飲みたがるのはお腹が空いてたり、喉が渇いてる場合もありますが、精神安定剤がわりに飲みたがる子も多いんです。
就寝中に母乳を飲む癖がなくなると、朝までぐっすり寝てくれるようになるので、今まで細切れ睡眠をしてたママがゆっくり睡眠をとれるようになります。
睡眠を十分に確保することで、ママの精神的余裕もでき、育児にイライラすることも減少します。
離乳食をよく食べるようになる
離乳食を食べたがらなかった赤ちゃんでも栄養を母乳で摂れなくなると、お腹が空きます。
すぐには離乳食を食べる量が増えなくても、そのうち母乳のことは忘れ、離乳食が進むようになります。
外出先で授乳のことを気にしなくてもよくなる
赤ちゃん連れの外出で困るのが、オムツ替えと授乳です。
以前より子育てママに優しい施設が増え、オムツ交換場所や授乳場所も増えましたが、いつでもすぐ近くにあるとは限りません。
授乳をしなくてもよくなると赤ちゃんがお腹が空いた時に、すぐ食べ物をあげれるのはとても楽です。
自制心がつく
赤ちゃんが、お乳を飲まなくなるのは成長への第一歩です。
断乳がすんなり終了する赤ちゃんもいますが、断乳をするのに赤ちゃんはいつも飲んでた母乳を我慢しなくてはなりません。
断乳を成功できたということは、赤ちゃんがママの言い聞かせを守って実行し、我慢できた証です。
断乳のデメリット
無理矢理な親側の都合による断乳は子どもが情緒不安定に
今まであったおっぱいが急になくなる為、子どもが情緒不安定になる場合があります。
指しゃぶりが出たり、不安定な気持ちを発散するためにひっかき、かみつきなど荒れた行動につながっていることもあります。
また情緒不安定さゆえに、ママの後追いが酷くなったり、ぐずぐず泣いてばっかりだったり、対応に追われることも。
適切なステップを踏まずに強行的に断乳をおこなった場合です。
断乳すると決めたら自分都合でするのではなく、子供の状況も把握して実行しましょう。
ママの 乳腺炎などのトラブルが頻発する可能性がある
母乳の出が良いママは断乳によりおっぱいの痛みや強い張り、搾乳がうまくできてなくて乳腺炎との戦いになることもあります。
卒乳のメリット、デメリット
卒乳のメリット
赤ちゃんへの負担がない ・子どもの心の栄養となる(精神面での発達)
赤ちゃん自身に卒乳を決めてもらうことから、 赤ちゃんの精神面で負担が少なくなります。
おっぱいは栄養面ばかりではなく、 赤ちゃんの大事な精神安定剤です。
自然卒乳の子は心が安定している子が多いというデータもあるようです。
乳がんのリスクが減る
国立がん研究センターの研究結果では 授乳期間が長いほうが、乳がんになるリスクが低くなるというデータが出ています。
卒乳のデメリット
いつまで授乳したらいいか見通しがつかない
子供自身、納得行くまで待つ必要があるので卒業時期の見通しがつかないでしょう。
授乳は 赤ちゃんとの幸せな時間のひとつですが、 ママの大事な時間を授乳に使うのであまり長期に渡るとママの負担も大きくなります。
ご飯や水分ををあまり摂ってくれない
母乳で食欲も満足させてしまい、離乳食が進まないケースもあります。
夜しっかり寝てくれない
あまり長く眠れない子の場合は、 卒乳まで、夜間授乳も続きます。
断乳の時期や目安
■月齢
離乳食が進み、1日3回の食事で栄養を摂取できるようになってくる離乳食後期から完了期くらい。早くても10ヶ月頃から1歳くらいが目安と言われています。
■季節
水分補給が多く必要な夏は避け、できれば、気候の良い春や秋、母子ともに体調の良い時に行いましょう。
■環境
転居後など、環境が変化した直後は避けましょう。またできるだけ、協力してもらえる人が居る時にするのがお勧めです。祖父母に協力してもらえるのならお願いしたり、父親が休日のゴールデンウイークやシルバーウイークに合せて断乳日を決めるのもいいですね。
他にも、『歩くようになってから』、『大人の話してることを、なんとなく理解できるようになってから』などを目安にすることもあります。
1歳半を過ぎると子供も知恵がついてくるので、断乳がしにくくなります。
子供の成長に個人差があるので、必ずしも10ヶ月〜1歳である必要はないでしょう。
断乳方法と断乳体験談
筆者は卒乳ではなく、断乳にしました。
長女は1歳3ヶ月の時、次女は1歳の誕生日に決行しました。
2人のケースです。
1歳3ヶ月で断乳した長女の場合
長女は離乳食をほとんど食べなかったので、かなりストレスでした。
夜は起きても添い乳したらすぐ寝るので、夜間の授乳はそんなに苦痛ではなかったのですが、1歳3ヶ月になった秋の3連休に決行しました。
長女はほぼ育児書通りに進めました。
進め方
3週間前
カレンダーに断乳を決行する日に丸をつけて『この日でオッパイおしまいだよ』と毎日のようにカレンダーを見せて、毎日のように言い聞かせた。
1日目
朝起きて母乳を飲みたがった時に「この1回でオッパイ飲むの最後だからね」と、言って飲ませた。
その後、疲れて寝るようにするためにお出かけ。
外で飲みたがった時は少しぐずる程度でおさまる。
1日目の昼寝
ベビーカーで移動中にそのまま寝る。
1日目の夕方
離乳食をたくさん食べることはなかったが、オッパイほしさにぐずることなし。
1日目の就寝
疲れていたのか、少しぐずりながら寝る。
その後に悪夢が・・・
1度、泣きながら起きる。明らかにオッパイを探してる様子。抱っこするけれど抱っこできないくらい大泣きで、抱っこが出来ない状態。
泣きわめきながら、大量の汗をかいてる娘を見て、こちらも泣きそうになる。
20〜30分くらいして、泣き疲れたのか眠る。
2日目の朝
離乳食は、相変わらずあまり食べないがオッパイを欲しがる気配なし。その後もオッパイを欲しがらない。
2日目の就寝
やっぱり眠たくなるとグズりだす。
胸をトントンしながら『犬のおまわりさん』を唄うと数分して寝た!そして、朝までぐっすり!
その後、3日目の夜からはぐずることなく『犬のおまわりさん』で寝るようになりました。長女の場合は、1日で断乳に成功したようです。
1歳で断乳した次女の場合
次女は長女に比べ離乳食も進んでたせいか、授乳回数は少なめで1日3〜5回程度でした。
次女の断乳を決めた最大の理由は、旦那の会社の忘年会にお呼ばれしたから。
はっきりいって、自分都合の部分が大きいです。。。
次女の時は連休ではなく、土日の土曜日から決行です。
進め方
1週間前
カレンダーに断乳を決行する日に丸をつけ「この日でオッパイおしまいだよ」と毎日言い聞かせる。
1日目
朝食の後、最後の授乳をしようと思ったら、飲みたがらなかったので最後の授乳は夜中の添い乳で終わり。私としては、最後の授乳を目と胸に焼き付けたかったのに、あっさり断乳開始。
当日は1度もオッパイを欲しがらない。昼寝も車の中でそのまま寝てしまう。夜もこの流れで寝るかと思ったけど、そんな簡単にはいかなかった。
1日目の就寝
その日は疲れるように外に遊びにいったのに、夜なかなか寝てくれない。そのうち眠いのに寝れなくて、大泣き。
長女の時同様、抱っこしたくても暴れまわって抱っこもできない状態、汗をかきながら大泣き。1時間近く泣いた次女の声は最後の方、かすれてました。見てるだけで辛い。まるで、我が子に拷問してるような気持ちになります。
疲れ切って、寝たのですが、また3時間後くらいに泣きながら起きる。就寝前同様、泣き叫び、暴れまわる。次は30分くらいして疲れて眠る。
2日目
2度も大泣きした次女ですが、翌日はケロッとしてました。就寝まで、オッパイを欲しがることもなかったので、長女の時同様、夜は寝るのかと思ったら、30分くらい激しく泣き暴れました。
そして、夜、一回起きた時も泣きながら起きましたが、手を握って頭を撫でるとすぐに寝ました。
3日目
朝も夜もぐずることなく寝るようになりました。
長女と次女の断乳した年齢が違うからか、次女の方が断乳成功までに2日かかりました。
そして、次女は断乳後3ヶ月くらいは眠りが浅い状態が続きました。
何度か夜に起きて、手で私を探します。手を握ると安心して寝るのですが、そばにいないと泣きながら起きてしまいます。
今は、朝までぐっすりなのですが、長女は何があっても起きないのに対して、次女の方は眠りが浅いようです。
断乳をして思ったこと
断乳中は、泣き叫ぶ我が子を見ると、とても可哀想で『時期が早かったんじゃないか?』と『断乳したことは間違いだったのかもしれない』と自分を一瞬、責めました。
ですが断乳体験をしたママから話を聞くと、みんなそんなものだそうです。
一番可哀想なのは、その泣き叫ぶ姿を見て途中で断乳を辞めてしまう事だと思います。
断乳を途中で断念したママの話
子どもが1歳半の時に断乳を決行したけど、泣き叫ぶ我が子が可哀想なのと、自分のお乳も張ってきて痛かったから断乳を中断したママ友がいます。
旦那さんにも「子供も泣いてるし、お乳も痛いんだったら、無理しないで母乳あげたら」と言われ、断乳を途中でやめたそうです。
我が子が泣き叫ぶ姿を見るのは心苦しいですが、そんな中途半端な想いで断乳をやめるんだったら最初っから断乳をしない方がいいと思います。
ママのお乳が張って痛くなるのは当たり前。
我が子が成長に向けて頑張ってるのに、それをサポートしないで途中で理由つけて投げ出すのは一番可哀想です。
それに、旦那さんはどこまで断乳に対する知識があったんでしょう?
おそらく何も断乳のこと知らないで、断乳を中断させる発言をしたんだと思います。
その後、ママ友が引っ越したこともあり、連絡を取らなくなったので断乳が成功したのかは不明です。
断乳は家族のサポートも大事
このように断乳は子供と母親だけの仕事ではないのです。
意地悪して、我が子に母乳を与えないのではありません。
我が子の成長への第一歩と思えば旦那さんも協力できるのでは?
旦那さんは、子供が疲れて眠るように昼間は遊んであげたり、お風呂に奥さんの代わりに入れてあげたりできることは出来ます。
泣き叫んでる我が子を抱っこすることも出来ます。
断乳でカチカチになったオッパイを子供に蹴られると本当に痛いです。そんな時に旦那さんがサポートしてくれると奥さんは嬉しいものです。
サポートしてもらうためには、自分だけで断乳をしようとせず、旦那さんと断乳について話すことが大事です。
断乳に失敗したら3ヶ月は期間をあけよう
断乳に失敗しないことが一番ですが、失敗してしまったら期間をあけましょう。精神的苦痛は子供も大人もありますし冷却期間が短いと、子供も『ぐずればまた母乳が飲める』と思うそうです。
その3ヶ月の間に本当に我が子に断乳をするのか、心を決めてください。『周りが断乳してるから』なんていう、安易な理由で断乳するのは違うんじゃないかと思います。
そして、断乳にこだわる必要はないと思います。
私は自分が調べ、断乳がもたらすメリットを知って『やろう!』と思いましたが、卒乳にもメリットがあると思います。
卒乳体験談
ママ友の子供は5歳の時に卒乳しました!
5歳で卒乳といっても、1日何度も授乳してたわけではありません。
夜寝る時に授乳というよりも、くわえてたんだと思います。
その子は授乳してても朝までグッスリ寝てたそうです。
完全に授乳で安らぎや、ママとのつながりを求めてたんだと思います。ちなみに男の子です。
ママも子供も穏やかで、子供は素直で子供らしい可愛さのある子でした。
断乳と卒乳は年齢ではなく、子供の精神状態で決める
一生、大人になっても母乳吸ってる人なんていないですよね。
トイレトレーニング同様、いつかは卒業していくんです。
子供の成長や意思に合わせて、卒乳するのもアリだと思います。子供によって性格は様々、授乳することで子供の気持ちが安定するなら、卒乳という選択もいいと思います。
我が子は、二人とも精神的にも安定して見えたし、上記にも記載したように自制心を養いたかったので断乳することにしました。
断乳後に意識したいこと
子供のケア
- 断乳後は、子供とのスキンシップが授乳してた頃より減ります。子供と遊んだり、ハグしたり意識してスキンシップを!
- 授乳してた頃より、水分摂取量が減るので便秘になる赤ちゃんもいます。水分をなるべく多く摂るようにしましょう!
断乳後のおっぱいケア
断乳後の赤ちゃんのケアも大事ですが、自分のオッパイケアも重要です。
私は母乳外来に行ってケアせず、ネットで調べた桶谷式でセルフケアしました。
しこりなども残らず、定期的に診てもらってる乳がん検診も異常なしです。
断乳後のおっぱいケアを怠ると乳腺炎になったりトラブルを起こすので断乳後のケアはしっかりしましょう。
まとめ
断乳も卒乳も一長一短があります。
我が家は離乳食が進まない悩みや、自制心をコントロールできる子供にしたいという思いもあり、断乳という決断に至りました。
断乳できた子が偉いわけでもないし、断乳だからと言って情緒不安定な子になるとは限らない。
卒乳だから甘ったれた子に育つとも限りません。
断乳と卒乳、どちらにしようか迷うところですが、子供の状況や自分の状況にあった方法がベストです。
断乳は母親都合だと思う方もいますが、睡眠不足を確保するために断乳をするのは悪いことではないと思います。
母親がイライラしてると子供に悪影響ですし、家庭にとっても悪影響です。
私は断乳をしてよかったと思います。
断乳すると、授乳をすることがなくなり少しさみしい気分になります。ですが、子供との繋がりは授乳以外でも持つことができるので、子供の成長の第一歩として断乳をしました。
断乳をすることで、自分も朝までぐっすり眠れるので夜中の授乳をしてた時より精神的にも楽になりました。
ですが、必ずしも断乳したからって朝までぐっすり寝てくれるとは限りません。
マニュアル通りに行かないのが子育て。
育児は千差万別、卒乳でも断乳でも自分が良いと思った方を貫けばいいんです。
中途半端が子供にとって一番可哀想なことなので、決めたらとことんやり抜いてください!