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映画【ブラッド・ダイアモンド】の感想 平和を願うならダイヤなんて買うな!ハッ!!

映画 ブラッド・ダイヤモンド ネタバレ 感想

私の映画人生の中で何年経っても色褪せない、大好きな映画があります。

その映画とは2006年公開のアメリカ映画、『ブラッド・ダイアモンド』

映画をあまり見ないので、ベストを塗り替えれない理由の一つでもあるのですが、この映画を勧めて見た友達は口々にこう言います。

「私、もうダイヤなんていらない!」と。

私もこの映画を見て「ダイヤなんていらない!」と思いました。

そして、現に映画を見た後はダイアモンドがついたものは一切購入してないんです。まあ、買えないだけってのもありますけどね。

 

実話を元に描かれたこの映画は内戦地の実情、家族の絆、恋愛要素もある、全てのジャンルが詰め込まれた素晴らしい映画です。

主役のレオナルド・ディカプリオとジェニファー・コネリーの演技もいいんですよね〜。

あらすじ

内戦が続くアフリカ、シエラレオネ共和国での物語。

漁師ソロモン(ジャイモン・フンスー)は子供3人、奥さんと平穏に暮らしていたが、反政府軍RUFの襲撃で家族と引き離されてしまう。

ソロモンが連れて行かれたのはRUFの資金源となっているダイヤモンドの採掘場。

そこで驚くほど大粒のピンクダイヤモンドを発見する。

危険を承知で彼はダイヤを秘密の場所に隠すのだった。

映画 ブラッド・ダイヤモンド ネタバレ 感想

研磨されてない状態でこれだけの輝きは相当やで〜 

 

一方、ダイヤの密輸業をしているアーチャー(レオナルド・ディカプリオ)は、刑務所でそのピンクダイヤモンドの話を聞き、ソロモンに接近する。

『家族を探す手伝いをする代わりにピンクダイヤモンドの在り処を教えてくれ』と取引を持ちかけるアーチャー。

一方でジャーナリストのマディー(ジェニファー・コネリー)がアーチャーに近付く。RUFの資金源となっているダイヤモンドの真相を追っている彼女は、アーチャーの持っている情報が欲しかったのだ。

しかしアーチャーは口を閉ざした。

その後、マディーのおかげで難民キャンプで家族と再会するソロモン。

しかし息子の姿だけがなかった。

ソロモンは覚悟を決め、アーチャーの申し出を受け入れた。

アーチャーはこの暗黒の大陸から抜け出すために、ソロモンは息子の行方を突き止めるために、そしてマディーはアーチャーから決定的なダイヤの闇取引情報を引き出すために。

こうして異なる目的を持った三人がピンクダイヤモンドを求めて過酷な道を歩き出す。

 

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感想

映画 ブラッド・ダイヤモンド ネタバレ 感想

知られざる内戦地の実情、先進国の闇、家族愛、恋愛、アクションなどなど、いろんな要素が盛り込まれた映画です。

こんだけ多ジャンルな内容を143分の中に詰め込んだら、ヒッチャカメッチャカになりそうなんですが、全然そんなことない。

綺麗にまとまってます。

 

ここからネタバレあり、ご注意ください!

 

最初っから最後まで目が離せない、引き込まれてしまう映画なのですが、特に気になったシーンを掘り下げてみました。

息子ディアの洗脳シーン

ソロモンは離れ離れになってた家族と会えたが、息子のディアだけいない。

ディアは反政府軍RUFに連れ去られてしまったのです。

ディア以外にも同じ年頃の男の子がたくさん連れて行かれ、キッズソルジャーとして洗脳されます。

 

目隠ししての銃乱射。

目隠しを取ると自分の放った銃で人が死んでる。

もちろん殺そうと思って殺したんじゃなくても、人を自分の手で殺めたらショックですよ。

そこへ総監が来て、優しい言葉をかける。

洗脳ってこうやって巧みにするんだろうね。

きつい時、辛い時に優しい言葉をかけてくれる人を頼ってしまうし、信用してしまう。

 

そして子供達にドラッグを注射して、ブリブリになってるところに洗脳する声かけシーンも出てきます。

もう、めちゃめちゃ生々しくて衝撃なシーンでした。

 

総監がディアにワークキャップをプレゼントして『お前は特別』感出すシーンもマインドコントロールってこういうことだよな〜としみじみ。

 

息子ディアと父ソロモン

映画 ブラッド・ダイヤモンド ネタバレ 感想

ソロモンがディアとやっと会えたシーンは親としては辛いものがありました。

ディアは完全に洗脳されちゃって、ソロモンに「お前なんて親じゃない!嫌いだ、大っ嫌いだ!」と言います。 

やっと会えたのに、変わり果てた息子を抱きしめることもできない。

なぜ、こんなことになってしまったのかと家族を守れなかった自分や、国を恨みますよね。

 

その後もピンクダイアモンドの隠し場所『コノ』に行った時、ディアはソロモンに銃を向ける。

ソロモンが「母さんがお前の好物を作って待ってるぞ、お前は医者になるって勉強頑張ってたよな。サッカーが好きだよなディア」とキッズソルジャーになる前のことを思い出させようとします。

銃を向けたまま涙を流すディア。

 

思ってることとやってることが一致しない。これが洗脳。

少し前までは、決して豊かじゃないけど普通の少年だったディアが内戦地に生まれたことでこんなに悲しい人生を歩んでしまう。

涙なしには見れないシーンでした。

 

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アーチャーとマディの恋愛事情

映画 ブラッド・ダイヤモンド ネタバレ 感想

アーチャーとマディの出会いは海辺のバー。

よくある出会いよね。

アーチャーは「いい女がおるやないか!」と近づく。

マディは自分が取材してる闇ダイヤの真相を知りたくてアーチャーに近づく。

なんでも最初は利害関係なんだよね。

 

アーチャーはマディが闇ダイヤの取引を探ろうとしてることに気づいて警戒するんだけど、マディが何かとコネを持ってる。

ソロモンの心を開かせ、ピンクダイヤを手に入れるためにはマディの力が必要。

はい!ここでも利害関係。

 

そんな利害関係でしか結びついてなかった2人の距離がグッと近づくシーンがある。

そのシーンとはアーチャーの『お涙ちょうだい話』

 

アーチャーが同情してもらいたくて言ったことじゃないんだけど、ツッパって生きてる男が弱い部分を見せる瞬間って母性本能がフルに働くのよ〜〜〜!

それにピンクダイヤを求めて、アーチャー、ソロモン、マディと3人でコノにいく途中危険がいっぱい。

刺激いっぱいの仕事してるマディでも、この危険で心拍数上がっちゃうよ。

吊り橋効果で恋に落ちる確率は上がるわね。

 

アーチャーとマディの別れのセリフも良かった。

「男を待つ立場になるとはね」

ウォ〜〜〜〜!!この言葉でどんだけマディが男を手玉に取ってたかわかるよね。

ジェニファー・コネリーだからこそ、しっくりくるセリフ。

これがメグ・ライアンだったら違うんだよな〜。色気があまりないじゃない。

 

アーチャーが死に際に取った行動もGood!

死んで欲しくはなかったし、アーチャーとマディのハッピーエンドを見たかったけど、最後の最後に連絡する相手はやっぱり好きな人。

 

え?ピンクダイヤのこと考えたら、好きじゃなくてもマディに連絡するって?

そうかもしれないけど、やっぱり信用してないと連絡できないものよ。

男女の関係っていうのは一緒にいた時間の長さじゃないんだよね。密度なの。

 

アーチャーが死ぬ間際だとは知らず、「どこで会える?」というマディのセリフも切ないっっ!! 

ディカとジェニコネの演技力

この映画の良いところは、演者の演技力!

有名どころのディカとジェニコネ。

いい演技するんですよね〜。

 ディカプリオ

アフリカ出身の白人役のディカ。

喋り方が荒くれてる〜〜〜!

語尾に『ハッ!』とつけるんですよ。

 

「ダイヤをどこに隠したんだ。ハッ!」

みたいな感じに。

こんなん言うの和田のアッコさんくらいしかいないよね。

あれは勢いででる『ハッ!』なのかな?

 

悪人から良い人に変わる演技もシラジラしくない。

最後の死に際くらい良いことして死にたいものですね。

ジェニファー・コネリー

ジェニコネは色気ですね。

ジャーナリストとして活動するときは胸元を開いて『女』を武器に使ってるのも良かったです。

イギリス?アメリカかな?

そこに帰ったときは胸元一番上までブラウスのボタンとめてるんですよ。

色気使わなくても命に危険がないからね〜。

胸元開けるのは情報を聞き出す時にも、武装した住民を和ませる時にも使えてました。

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見終わって

この映画を見終わった後は、見た目の麗しさだけを求める自分はなんて浅いんだろう。

日本で平和に暮らせるってとても幸せなことだと思いました。

私がボケーっとこうしてブログ書いてる時にも、洗脳された子供兵士が銃を放ち、闇でブラッドダイヤモンドの取引がされてると思うと、なんとも言えない感情が込み上げてきます。

 

宝石売買を牛耳ってるバンデカープ社の計算高さも、映画だけの世界とは思えませんね。

世の中、需要と供給。

欲しい人が多ければ値段が上がる。

欲しい人が少なければ 、品数が少ないフリして希少価値を高められる。

 

ダイヤに価値がなくなっても、次々とそれに代わるものが取引される。

搾取する人間がいて、搾取される人間がいる。

人間の欲って何年経っても変わらないんだろうな。

それをどうすることもできないのも現実。

私がダイヤを買わないからって、何も変わらない。

 

ズドーン。

はぁ〜、暗くなってしまった。

 

内容は結構重いので、見終わった後はしんみりしてしまいます。

旦那がモラハラだとか、ほうれい線がまた深くなったとか、ママ友がイミフ行動とるとか、ちっぽけな悩みに思えてどうでもよくなります。

いろんな感情を刺激する素晴らしい一押しの映画なので、見てない方はぜひどうぞ^ ^

 

 

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