【エンジェルズシークレット】シーズン1第1〜10話まで見たネタバレ感想 ゴシップガールのようなクライアントリストのような、それよりもっと人間臭いドラマです。
2016年に国際エミー賞を受賞した話題のhuluプレミアドラマ『エンジェルズ・シークレット』を見ました。
こちらのドラマはブラジル発のドラマなんです。
初めてブラジルのドラマを見ましたが、すごいです〜〜!!
ブラジルって、超過激ですね。
これ、何時台に放送してたんだろう。
そして、貧富の差が激しいブラジルだからこその熱気が感じられるドラマです。
あらすじ
アルレッチはブラジルの田舎に住む女子高生。
ある日、サンパウロにある『ファニーモデル事務所』のヴィスキーにスカウトされる。
母親のカロリーナは猛反対だったが、旦那が他にも家族を養ってたことを知り、離婚後、実家のあるサンパウロに引っ越すことになった。
離婚という悲しい出来事もあったが都会に引っ越すこし、夢だったモデル事務所に入ることを喜ぶアルレッチ。
だが、モデルの仕事はショーやカタログの仕事だけではなかった。
ファニーは”ピンク・ブック”という闇の仕事をアルレッチに勧める。
祖母の借金でお金に困っていたアルレッチは、”ピンクブック”の仕事を受けることに。
アルレッチが、ピンク・ブックのお客として出会ったのは、世界的ブランドのオーナー、アレックスだった。
親子ほど歳の離れたアレックスと恋に落ちてしまったことで、エンジェルの人生は一変する。
登場人物
勝手に10話で終了だと思ってたエンジェルズ・シークレット
このドラマ、全50話あるようです。
全て見終わって感想記事書こうと思ってたけど、まだまだ終わりそうにないので10話までの登場人物の紹介をしたいと思います。
ここからネタバレあり!ご注意ください!!
アルレッチ(エンジェル)
主人公のアルレッチは16歳の高校生
モデル事務所で「”天使の顔に悪魔の体”ということでエンジェルね!」とエンジェルというモデル名がつく。
実際は、悪魔の体というほど胸が大きくない。
胸は大きくないけど、スタイルは抜群!
健康的な美しさと、すれてない感じがとっても可愛いです。
初めてのショーで見せたお尻は、素晴らしいの一言でした。
アレックスもこのケツに釘付け
エンジェルの素晴らしさは見た目だけでなく、中身も優しいんです。
おばあちゃん、お母さん思いで、おばあちゃんの借金を返すために闇の仕事、”ピンクブック”を始めます。
初めてのお客さんは大富豪のアレックス。
最初は躊躇いながらも、アレックスの優しさに惹かれ会った初日に体を許してしまう。
あんなに躊躇ってたのにシャンパン1杯と「君の嫌がる事はしたくないんだ」と言うアレックスの紳士的な態度で、簡単に寝てしまいます。
エンジェル、純粋に見えて結構軽いんですよね。
処女を捧げた時も、最初は嫌がってたけどジョヴァンナのいとこが差し出したお水にドラッグが入ってたことから、気分良くなっちゃっってノリで寝ちゃう。
このドラマ、展開早いせいかエンジェルの純朴さがすぐ失われてしまうのは残念なところです。
お客として出会ったアレックスに本気で恋をしてしまったエンジェル。
アレックスに「結婚したい」と言うが、「君のことはお金で買えるのに結婚する必要はない」と言われ、アレックスから離れた。
アレックスがモデル仲間をレイプした噂も耳にし、ますますアレックスに嫌悪感を抱きます。
アレックスのことがまだ好きそうだけど、この先どうなるのか?
アレックス
世界的ブランドオーナーの大富豪
中年だが16歳のエンジェルに惚れ込んでいる。
といっても、愛情があるというより独占したいだけのよう。
エンジェルに「大切な人だ。独り占めにしたい。ずっと一緒にいたい」と言うが、結婚は望んでいない。
エンジェルにだけでなく、誰とも結婚する気はないと言っている。
初めての結婚で懲りたのだろうか。
独占するためにモデル事務所の社長、ファニーにお願いして、エンジェルにショーの仕事とピンクブックの仕事をさせないようにする。
ファニーは自分のビジネスのために、条件付きでその頼みを聞くことに。
「トップモデルになってパリや東京なんかにいかれては困るんだ」とエンジェルのキャリアを潰そうとするところは、愛ではなく自分の思い通りにしたいだけのようです。
「家族の借金も返してあげれる。大きなマンションに住まわせてあげる。何が不満なの?」と言った、エンジェルの気持ちが全くわからない金の亡者です。
アレックスはバツ付きの子持ち。
娘がエンジェルの同級生のジョヴァンナという、世間の狭さ。
娘と同じ年と聞いても、まだエンジェルに夢中なのが私には信じられない。
愛に年齢は関係ないと言うけど、未成年との交際は犯罪だからね。
その事でファニーに脅されてたりもする。
ファニーも自分が斡旋しといて「エンジェルは未成年よ。ばれたら大変よね〜」と言う腹黒さ。
アレックスとの関係をジョヴァンナが知る日は必ずくるだろう。。。
ジョヴァンナ
エンジェルの同級生
ジョヴァンナとエンジェルの通う高校はセレブ校。
庶民のエンジェルが転向してきた時、エンジェルを「田舎者の貧乏人」とイジメていた。
同じクラスという事や、いとこがエンジェルを気に入った事などによって、エンジェルと関わりを持つ。
その後、モデルで成功するエンジェルにライバル心を持ち、エンジェルと同じモデル事務所に入る。
母親が彼氏と旅行してる合間に、家でパーティしたことがバレて、アレックスにクレジットカードを取り上げられる。
お金が自由に使えなくなったジョヴァンナはピンクブックの存在を知り、始めることにした。
好奇心が旺盛なのか、感情が欠落してるのか、お金に困ってないのにピンクブックの仕事をしようと思うジョヴァンナ。
「デートしてお金もらえるなんて最高じゃない」と言った。
お金で自分が買われるというのは屈辱ではなく、自分の価値だと思ってるのだろうか。
なんにせよ、お金をこよなく愛してる彼女は親の力なくともお金持ちになれるでしょう。
お金持ちになれる人は、お金を大事にするって言うよね。
ジョヴァンナは主人公をいじめる悪役のように描かれるのかと思ってたけど、もしかしたらエンジェルの親友になるかもしれない。
エンジェルがピンクブックの仕事をしてると知っても、それをネタに脅そうとしなかった。
口は悪いが、人の弱みに漬け込むような性格ではないのだろう。
「ライバル心を抱いたの」とエンジェルに言うあたりからも、思ったことをすぐ口にするタイプなだけで、人の不幸を喜ぶタイプではなさそう。
ただ、実のお父さんのアレックスとエンジェルにディープな関係があると知ったらどうなるだろうか?
ジョヴァンナは普通じゃないので、もしかしたらエンジェルを応援するかもしれない。
ファニー
エンジェルの所属するモデル事務所の社長
利用できるものは利用する腹黒女だが、養護施設に寄付をするなど、慈善事業もしていて、いい人の面も持っている。
人を手懐けたり、人の弱みにつけ込んで、自分が有利になるよう仕向けるのも上手。
だけど、やり過ぎてアレックスに警告を受けることもあったりと、敏腕になりきれない感が否めない。
私生活では落ち目のモデル、アントニーをヒモとして養ってる。
ファニーは熟女だし、いろんな経験もしてきただろう。
だからなのか、アントニーを愛していながらも『本気になってはいけない』とストップをかけている。
アントニーが甘えてくると「そういう時はお金が欲しいのよね。いくら欲しいの」と、自分はアントニーの金づるだということをちゃんと自覚してる。
ジョヴァンナがモデル事務所に入ったことで、アントニーとの関係に亀裂が入りそうだが、ファニーはアントニーを失わずに済むのか?
アントニー
元は金持ちのお坊ちゃんモデルだったが、今はファニーのヒモ
お母さんを大事にしているが、当の母親は金持ちの時の豪遊が忘れられず、アントニーが病院代で渡したお金を遊びに使い込むダメ母っぷり。
ファニーのヒモとして2年間、奉仕してきたが9話目くらいから自立を求めるようになった。
そして10話目ではジョヴァンナと体の関係になる。
それを隠すどころかファニーに話し「君のことを僕なりに愛してるが、たまには若い女も抱きたくなる」と堂々と言った。
この行動は、ファニーが自分なしでは生きられないという確信から来た行動なのかもしれない。
それにしても、またもや中年男が16歳の高校生に手を出した。
これ犯罪です!
ヴィスキー
エンジェルを発掘したファニーのモデル事務所で働くゲイ
テンションの高い、毒舌おネエなヴィスキー。
いい人っぽいけど、ファニーに内緒のピンクブックの仕事を斡旋して密かに儲けてる。
ピンクブックの仕事をファニーに取り上げられたエンジェルは、ヴィスキーの客を回してもらうことになった。
不幸にもこの客がバイアグラ多量摂取で死んでしまい、エンジェルは警察につかまってしまう。
家族にもバレ、殺人容疑をかけられてしまうエンジェル。
10話はここで終了ですが、このことを揉み消すことはできないでしょう。
そうなったらファニーにクビにされてもおかしくないですね。
カロリーナ
エンジェルのお母さん
大学の時にエンジェルを身ごもり中退。
旦那が、他に家族を養ってたことを6年間知らずに生きてきた。
旦那との離婚をきっかけに、エンジェルとサンパウロにある実家に戻る。
明るい女性で、女性的な気配りができるカロリーナは、働き先の産婦人科医の先生に惚れられる。
第1話でファニーに「この子の前の父親が背が高くて・・・」と言っていた。
他に家族を作った旦那はエンジェルの実の父親ではないってこと?
この先、エンジェルの実の父親は現れるのだろうか?
もしかして、アレックスがエンジェルの実の父親じゃないよね。。。
あ、この設定は韓国ドラマにありがちですね。
ブラジルドラマは初めてで、どんな設定が多いのかわからないけど韓国ドラマ並みにドロドロしてますよ。
イルダ
カロリーナのお母さんで、エンジェルのおばあちゃん
昔、教師をしてた。
年金で暮らしていたが、それでは生活ができず借金を作ってしまう。
借金が返せなければアパートを失ってしまうことを知り、エンジェルがピンクブックの仕事を始めた。
エンジェルが稼いでくる大金を、モデルのギャラだと信じ込んでたイルダ。
最初はエンジェルが持ってくるお金に遠慮があったが、次第にエンジェルのお金を当てにし、壁の塗り直しまでしてしまう。
孫を可愛がってるようで、結構自己中なおばあちゃん。
10話では警察署にいるエンジェルの元に保護者として行くのだが、ここで初めて自分の過ちに気づく。
『孫は良い子』と疑わないばかりに、エンジェルの異変に気づけなかった自分を責める。
良い子だからこそ、知らず知らずのうちに傷つけてしまうんですかね。
ダレルーニ
イルダのシェアメイトで、エンジェルの学校の高校教師
エンジェルの異様な稼ぎっぷりに疑問を抱く。
彼氏には「人の揉め事には口を突っ込むな」と忠告されてたのに、エンジェルのことが心配でお節介を焼いてしまう。
「娘を侮辱してる」とイルダとカロリーナに非難を浴びる結果に。
今回、エンジェルの売春が見つかったことで、ダレルーニの家での居心地はよくなるだろう。
エンジェルズ・シークレット1〜10話まで見た感想
主人公がトップモデルを目指す話だけあって、登場人物はモデルが多い。
主人公のエンジェルはもちろん、ジョヴァンナもモデル仲間もみんな可愛いんですよね。
そして、ヴィクトリアズ・シークレットの元エンジェルとして知られる人気モデル、アレッサンドラ・アンブロージオも登場してますよ!
ブラジルの方ってお尻めちゃ綺麗じゃないですか!?
エンジェルズ・シークレットはベッドシーンも多く、過激なところまで見せるので綺麗なオケツが毎回拝めます。
そんな見た目の麗しさでも満足できますが、ドラマの内容が人間欲を様々な角度から描いてるところも興味深いです。
金、女に貪欲なのよ〜!!
ファニーが言った言葉で、深く納得した言葉があります。
「これだから中流階級は!!」
ファニーはやたらと中流階級を悪く言います。
カロリーナを好きになれないのも中流階級ならではの『道徳心』があるからです。
下流階級になると、生きることに必死で、お金のためならなんでもする。
同じモデル事務所のラリッサは住む家もなかった。
だけど、ピンクブックやモデルの収入で家族に家を建ててあげました。
母親が仕事の送り迎えをしてるけど、ピンクブックの仕事を容認してます。
その点、中流階級はお金のために、そこまでしなくても生きていけるんです。
モラルやプライドを持って生きていきたいけど、本当に苦しい人はそんなことを言ってられない。
モラルやプライドなんて糞食らえ!そんなんで生きていけるか!
なんです。
ラリッサだって本当は売春はしたくないはず。
だけど、自分が稼がないと自分も家族も生きていけません。
ファニーは自分がなんでも支配したくて、思い通りに行かないと嫌な性格。
中流階級のプライドが仕事の邪魔になるんですよね。
モラルやプライドを持ってるのは上流階級もじゃない?と思いますよね。
このドラマを見て思ったのですが、上流階級はお金で買えない物はないのだと思います。
アレックスは「お金で買った」と言って、エンジェルを傷つけました。
これはアレックスにとっては、エンジェルを侮辱する言葉ではないんでしょうね。
怒るエンジェルに「結婚はできないけど愛人にしてあげる」と得意げに言ったのも、アレックスからしたらそれだけ特別に思ってる心の現れだったのでしょう。
大富豪のくせにリリスをレイプしたときはモーテルを使ってます。
お金持ちこそ、お金の使い方にシビアです。
エンジェルのことは本当に気に入ってるから、会う前にプレゼントを用意したり、ファニーに頼んでショッピングをさせてます。
そういうお金の使い方が大富豪の愛情表現なんじゃないかな。
『お金を使う価値がある女だ!』というのが最高の愛情表現で、結婚というのはただの形式的なものにしかすぎないと思ってそうです。
アレックスは大好きなエンジェルを独占する。
エンジェルは家族を貧困から救える。
これはWIN-WINの関係と言いたいのでしょう。
恋愛にWIN-WINとかないんだけど、あまりにも金に固執しすぎて、お金以外の利点を考えられなくなってしまうのかなって。
私の知人にも奥さんが4人いる人がいます。
ある会社の御曹司で莫大な資産を持ってます。
あまり詳しくは知らないけど、奥さんは他に3人妻を作っても別れない。
これって、結局金だよね。
他の3人も彼を独占したいと思ったら内縁の妻にはならない。
好きな気持ちはあるでしょう。
でも、やっぱり、その気持ちより一緒にいるのはお金が1番の理由だと思います。
お金は大事で、それを武器として使えるのを小さな頃から身をもって経験してる大金持ちは、お金なしの人生は考えられないんじゃないかな。
「お金で一緒にいる」と人に言われても、それはお金のない人のひがみにしか聞こえないのでしょう。
うまく言えないけど、お金でなんでも自由になるのならそれで良いと思う領域まで達するのが上流階級なのかもね。
お金があるかないかで物事が決まるので、力関係もわかりやすい。
だけど、中流階級の心はお金では買えないとファニーはわかってるから、中流階級が嫌いなんじゃない?
他にもファニーは年の功だけあって良いこと言います。
「男はやりたい時に嘘をつく」とか。
その名言を聞くだけでもこのドラマを見る価値ありますね(笑)
ドラマの内容は、お金持ちの高校に通うってことでゴシップガールのようなんだけど、闇の仕事をしてるのはクライアントリストのようでもあります。
クライアントリストも借金が理由で闇の仕事を内緒でしてましたもんね。
だけど、このドラマはクライアントリストとは違って展開が早くて、5分の1のエピソードでエンジェルのシークレットがバレてしまった∑(゚Д゚)
早くも10話目にして『エンジェルズ・シークレット』ではありません。
秘密めっちゃバレてます!
展開の速さに驚くこともありますが、次々と事件や恋模様が変わっていきます。
貧富の差が激しいブラジルならではの、人々の欲望溢れる熱気のこもったドラマだなぁと思いました。
このドラマを通してブラジル事情を知れますね!
エンジェルズ・シークレットを10話まで見た感想でした。
それにしても、売春がバレたエンジェルはピンクブックの仕事から足を洗うのでしょうか。
あんな怖い経験したら、一見さんの相手はしたくないですね。
エンジェルズ・シークレットはhuluの独占放送です!