主婦病を読んだ感想 ネタバレなし
久しぶりに読書をしました。
主婦病という短編集を読んだのですが、音楽で表すとベートーヴェンの月光のような感じ。
淡々としてて、これといって大きな起承転結はないけど心に響く。
主婦病を読んだ感想(ネタバレなし)
6つの物語が描かれていますが、舞台は近い場所のようです。どの物語にも辻くんという人物が出てくる。
辻くんのような男性が身近にいたら女性たちは構わずにはいられないのだろうか?
不思議な魅力を持つ人って男でも女でもいますよね。
この短編集は主婦が主役ではありますが、一口に主婦といっても色んな主婦がいて、悩みもそれぞれ。
一番、自分に近い主婦はいなかったけど、もしこの中の境遇になるとしたら『眠る無花果』の主人公かもしれない。
男性はスタイルの良い女性に魅力を感じるのか?
中年女性で美を追求してダイエットしてる女より本能のまま生きる、むっちりした女性の方がエロチシズムを感じるのかもしれない。
腐りかけの果実は喉が焼けるほど甘い。どこか隙があって淫らな中年女性の方が性欲をそそられるのかもしれない。
きっちりした良妻賢母は時に疲れるのかもね。
この短編集を読んで思った事がある。
これはフィクションだが、現実世界でも何気ない生活にいつもとは違う光が差し込む瞬間がある。
この前、旅行に行った時に空港でなぜか気になる男性に遭遇した。
モテる男になるのはモテる女になるより10倍簡単らしい。
モテる男になるのは
「清潔でそこそこ高級な服を着る」
「常に笑顔で女の話を聞く、自分語りはしない」
「必ず奢る」
この3つだけでいいのに、それができない人が多いらしい。
その、気になる男性は清潔感のあるシワのないシャツを着てた。
お連れは横柄な態度をとってるのに対し、その男性はとても謙虚な印象だった。
飛行機に乗る際にバスで移動した。
偶然にも後から乗ってきたその彼が私と次女のすぐ近くに座った。
娘がいるのか、次女に優しい微笑みを投げかける視線を感じた。
年は45〜50くらいかな?
イケメンかというと、よくわからない。例えるなら豆みたいだったけど、優しそうなその笑顔と清潔感みなぎる風貌に子宮が疼いた。
私はそんなに性欲が強い方じゃない。まあ、弱い方でもないけど。
でも一目惚れをするタイプじゃないが、なぜかこの男性が気になってしょうがなかった。
飛行機の中で読んだこの短編集に影響されてしまったのか?
ちなみに旦那と長女は別の飛行機で1日先に帰った。旦那が横にいたらそんな気持ちにはならなかったかもしれない。
その彼の清潔感あふれる服装は奥さんが作り出してるものだと思う。そうであってほしい。
あ、でも海外からの乗り換えのラウンジで一緒だったから出張帰りだと思うとあの清潔なシャツはホテルのスタッフが作り出したものかもしれない。
彼が既婚者かどうかはわからないが、次女を見る優しい眼差しは子持ちだろう。
どこの誰だかわからない男性。夫婦円満で妻と子を愛する男性だと勝手に想像し、とても素敵に感じた。
こんな素敵な人に出会えたチャンスをふいにした自分を若干恨めしく思いつつ、私は既婚者だからこれでいいのだとなだめた。
少しの間、彼の人間性を自分好みに想像してときめけた。
ねえ、これってかなり危なくない?どんだけ欲求不満なの?
いやいや、私の欲求は旦那がしっかり満たしてくれてる。ただドキドキ感は不足してるかもしれない。
こんな事でドキドキを味わえる私はとても安い。
もし運命ならまたこの彼と会えるだろう。そして何かが起こるだろう。
健全な主婦の世界はこんなもん。
やっぱり本を読むっていいですね。
プロの表現法はとても勉強になります。
ブログで稼ごうと思ってませんが、このブログを面白いと読んでくれる方もいる事がとても嬉しいです。
こんな私でも何か人様に影響を与えられる世界、それがブログなんですね。
とりとめのない文章になってしまいましたが、この記事を読む人は絶対少ない。
好き放題書いちゃいました。
そしてネタバレなしどころか、ほぼ小説の内容なしですね。失礼〜!
主婦病はサクッと読めちゃう。気になった方は是非どうぞ。